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『みつばちマーヤの冒険』本紹介 [『みつばちマーヤの冒険』]


〟Die Biene Maja und ihre Abenteuer "
作 Waldemar Bonsels 絵 Franziska Schenkel
出版社 Deutsche Verlags=Anstalt Stuttgart
18.2cm x 23.8cm 154ページ
ドイツの古本屋さんから手に入れ、
手元にある本には
「1912年に初版が出版された」と書いてあります。
手元にある本がいつ出版されたかは書いてありません。
本書冒頭に「711.-715. Tausand」とありますので、
1930年頃の出版と思われます。
マーヤの絵はとてもリアルに描かれています。
--------------
Jakob Ernst Waldemar Bonsels / J.E.ワルデマル・ボンゼルス
(*1880 /2/21 in Ahrensburg; † 1952/7/31 in Ambach am Starnberger See)
Franziska Schenkel / フランツィスカ シェンケル
(*1880/1/9 in Reichenbach im Vogtland ; † 1945/10/20 in Arnsdorf )
--------------
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『みつばちマーヤの冒険』目次 [『みつばちマーヤの冒険』]

自然の花々、動物、生き方などなど森のそして原っぱの香りが漂ってきます。

『みつばちマーヤの冒険』〟Die Biene Maja und ihre Abenteuer "
作 Waldemar Bonsels 絵 Franziska Schenkel
1.マーヤ、生まれ故郷から飛び出す
2.ペピのバラの家
3. 森の湖 そして そこの住人
4. イフィ と クルト
5. バッタ
6.プック
7.クモに捕らえられたマーヤ
8.カメムシとチョウチョウ
9ハンニバルと人間の戦い
10.夜の不思議
11.妖精の旅
12.ナナホシてんとう虫 アロイス
13.盗賊の城砦
14.脱出
15.帰郷
16.ミツバチとスズメバチの戦い
17.女王の友達

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『みつばちマーヤの冒険』百万部記念出版 1954年 [『みつばちマーヤの冒険』]


百万部記念出版 1954年
〟Die Biene Maja und ihre Abenteuer "
作 Waldemar Bonsels 
本の装幀(Einbandgestaltung) Elsbeth Schneidler-Schwarz
絵(Titelzeichnung und Vignetten) Peter Schneidler
出版社 Deutsche Verlags=Anstalt GmbH Stuttgart
180ページ  12.7cm x 20.1cm

翻訳され出版された国々そして言語
アメリカ イギリス フランス ロシア  オランダ デンマーク
ノルウエー フィンランド スウエーデン イタリア ハンガリー
ポーランド チェコスロバキア スロベニア ユーゴスラビア
ルーマイア ウクライナ スペイン ポルトガル アイスランド
アルゼンチン ブラジル パレスチナ 南ア連邦 グルジア 日本
-----
1930年頃には下記の言語で翻訳され出版がされていました。
ロシア語 英語 デンマーク語 スウエーデン語 フィンランド語
オランダ語 ハンガリー語 ポーランド語 ポルトガル語 米語
チェコ語 ヘブライ語 スロベニア語 日本語 フランス語 イタリア語
アフリカース語 ウクライナ語 ルーマイア語 グルジア語

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①『みつばちマーヤの冒険』マーヤ生まれ故郷から飛び出す [『みつばちマーヤの冒険』]

第1章 マーヤ生まれ故郷から飛び出す   ☆1. Majas erster Ausflug aus der Heimatstadt
作 Waldemar Bonsels  絵 Franziska Schenkel

マーヤの最初の旅立ち☆ Majas erster Ausflug



マーヤの教育係のカッサンドラが一番にあげた植物の名前は
◇Heidekraut(Erika ) エリカ 
◇Lindenblüten 菩提樹の花

----------
(余談)
菩提から作られたお茶は風邪による咳に効くそうです。
http://www.bad-heilbrunner.de/sodcms_lindenblueten_tee.htm

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②『みつばちマーヤの冒険』ペピのバラの家 [『みつばちマーヤの冒険』]

第二章 ペピのバラの家   ☆ 2. Peppis Rosenhaus
作 Waldemar Bonsels  絵 Franziska Schenkel

2-rose250.jpg
マーヤ: 〟Was ist das für eine herriche Blume?゛
     〟Würden Sie so gütig sein, mich zu unterrichten, wie sie heißt?゛
    この素敵な花は何でしょう。名前を教えていただけるとうれしのだけど。
ペピ  : 〟Es ist eine Rose゛バラと言うのですよ。

◆Käfer 甲虫
コウチュウ目 
カブトムシ、コガネムシ、カナブン、ハナムグリ、カブトムシ、クワガタムシ、
カミキリムシ、ゲンゴロウ、オサムシ、ホタル、テントウムシ、ゾウムシ、 コガネムシなど

◆Rosenkäfer ハナムグリ

マーヤは、やさしいハナムグリの
ペピのバラの家でひと休み
マーヤが飛び立つと、
ぺピの朝の歌が聞こえてきました。

  すべては金色に緑色に、
  あたたかくて夏のよう。
  バラが咲いている季節が
  ぼくは好き。
  故郷はどこかは知らないが、
  すばらしいのはここ。
  光がそそぐバラなか、
  ぼくは楽しく過ごしてる。

  こんなに幸せな所は
  ほかにはあまりない。
  バラが枯れて朽ちても、
  ぼくもそこに。

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③ 『みつばちマーヤの冒険』 森の湖 そして そこの住人 [『みつばちマーヤの冒険』]

第3章 森の湖 そして そこの住人  ☆3. Der Waldsee und seine Leute
作 WALDEMAR BONSELS  絵 Franziska Schenkel

3-Die Raeuberburg.jpg

◆die Biene ミツバチ
◆der Brummer アオバエ
◆die Libelle  トンボ 
◆die Wespe スズメバチ 
◆der Frosch  カエル
◆der Storch コウノトリ
◆der Schmetterling チョウチョウ

◇Schilfhalm 葦の茎
◇Gelbe Rübe  ニンジン
◇Eichenblatt  カシの葉
◇Wasserrose  スイレン

マーヤが出合ったのは,,アオバエのハンス・クリストフです。 そのアオバエは、美しいトンボのシュヌックに食べられて しまいます。マーヤは「止めて」とお願いしますが、 聞き入れられませんでした。何もかもが初めての マーヤにとって、息も詰まるほどおどろく事が いっぱいです。

☆シュヌックの弟の話し 人間の子供に飽きられ、ポケットから捨てられ
草原に横たわるトンボのシュヌックの弟とカエル。 弟トンボはシュヌックの首に手をかけ、お別れの キスをしました。かれは毅然として、嘆くことなく 小さな英雄として死にました。シュヌックは 死んだ弟にカシの葉をそっと掛けました。

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④『みつばちマーヤの冒険』イフィ と クルト [『みつばちマーヤの冒険』]

第4章 イフィイ と クルト  ☆ 4. IFFI UND KURT
作 Waldemar Bonsels  絵 Franziska Schenkel



◆アリ [独] die Ameise [英] ant
◆センチコガネ [独] der Mistkäfer [英]dor beetle
◆コウロギ [独] die Grille [英]cricket
◆トガリネズミ [独] die Spitzmaus [英] Shrew
◆ミミズ  [独] der Regenwurm [英] earthworm
◆ナメクジ [独] die Wegschnecke(= Nacktschnecke) [英] slug
◆ミミズ  [独] der Regenwurm [英] earthworm

◇Glockenblume ツリガネソウ
◇Löwnzahn  タンポポ

マーヤが目覚めたのは青いツリガネソウでした。
朝の歌を歌いながら、草の森を行進するのは餌を捜し求め
歩き回るのはアリ。特別武装して意気揚々としています。
歌声はフキの葉の下で小さくなっていきました。がしかし
そこで何か獲物があたのでしょう、荒々しくかすれ声が
聞こえてきました。そしてタンポポの柔らかく若い葉に。
バラバラに活きよく突き進んで行きました。

自称コガネムシの「クルト」は朝早く枯れ葉で蓋をした
土の中にいるコオロギの「イフィイ」に声をかけます。
イフィイはなかなか出てきません。ようやく出てくると、
クルトに向かってこう言いました。「あなたときたら
コガネムシとおっしゃっていたのに、本当は糞虫の
センチコガネでしたのね。あなたがどのようなことを
していらしたかは、ナメクジが教えてくれましたわ。
それと私の夫は3日前にトガリネズミに食べられて
しまいましたの。ですから私は静かにしてたのです」
と言うと、あっという間に穴に戻ってしまいました。
クルトは悲しくなり目から涙が流れました。
マーヤは一部始終をツリガネソウから見ていました。
クルトは赤っぽいミミズがやって来たので、それを
二つにちぎり、一方をかじり始めましたがイフィイとは
終わってしまったと思うと、大粒の涙がほうををつたいました。
マーヤに気づいて自己紹介しているうちに半分にされた
一方のミミズは逃げ出していきました。
マーヤに、イフィイの話を持ち出され気が動転して、
バランスを失いひっくり返ってしまいました。
マーヤから手渡された細長い根につかまり体を起こす
ことができました。

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⑤『みつばちマーヤの冒険』バッタ [『みつばちマーヤの冒険』]

第5章 バッタ  ☆ 5. Der Grashüpfer
作 WALDEMAR BONSELS 絵 Franziska Schenkel

5-Das Grashuepfer250.jpg

朝日が昇り、日の光は緑の草の森を渡ってきます。
小さなマーヤは草の茂みにやってきました。
花が咲き乱れています。中でも一番背が高いのは


◇セイヨウノコギリソウ/Schafgarbe
********* ********* *********
はっとする赤で、輝き魅惑する

◇ケシ/Mohnblume
********* ********* *********
マーヤは少しの蜜を吸います

◇オダマキ/Akeleiblume
********* ********* *********
マーヤはオダマキで蜜を集めていました。
7時25分の時計の針の形の後ろ足で、
高く飛べるバッタに出会います。
バッタにマーヤはスズメバチと間違えられ、
腹を立てますが、物知りのバッタに人間の
ことを聞きます。
マーヤ:人間の話すことわかるの。
バッタ:答えるの難しいな。セミににてるかな。
草原にバッタは飛びました。
すると、もうどこにいるのか
わからなくなってしまい、
それ以上話を聞くことが
できませんでした。


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⑥『みつばちマーヤの冒険』プック  [『みつばちマーヤの冒険』]

第6章 プック  ☆6.PUCK
作 Waldemar Bonsels  絵 Franziska Schenkel

puck-fs1.jpg
◇kastanienbaum/トチの木

素敵な夏の日、日中の暑さをさけてトチの木の
葉かげまでマーヤは飛んできました。
木の下にはテーブルとイスがあります。
木陰を利用した夏の食堂なのでしょう。
そこでイエバエのプックに出会います。
人間が昼寝したあとに、プックが顔などに
まとわり付く話を聞きます。
マーヤは少し物憂げな羽音をたて、
蜜を吸うために日が照る中、
お花畑へ飛んでいきました。

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⑦『みつばちマーヤの冒険』 クモに捕らえられたマーヤ [『みつばちマーヤの冒険』]

第7章 クモに捕らえられたマーヤ
☆7. Mayas Gefangenschaft bei der Spinne
作 Waldemar Bonsels  絵 Franziska Schenkel

kapitel7.jpg

マーヤは広い大地で飛びまわれ幸せでした。

◇Die weiße Sternenbüschel des Jasmin
「ジャスミンの白い星状の花房」が
ほのかな光を放ち、そよ風が甘い
香りを運んできます。
http://de.wikipedia.org/wiki/Jasminum

◇Brombeerranken
「キイチゴの蔓」の間を飛び、
ジャスミンところまで行きついたとき、
クモに捕まってしまいました。

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⑧『みつばちマーヤの冒険』カメムシとチョウチョウ  [『みつばちマーヤの冒険』]

第8章 カメムシとチョウチョウ 
☆8. Die Wanze und der Schmetterling
作 WALDEMAR BONSELS  絵 Franziska Schenkel

◇Schafgarbe セイヨウノコギリソウ
◇Glockenblume ツリガネソウ

チョウのフリッツ:他の人たちはぼくたちを
気ままに飛んでいると思っているよだね。
でも本当に真剣に人生について考えるよ。
何についてって「将来について」だよ。
そしてチョウチョウはセイヨウノコギリソウと
ツリガネソウが咲き乱れれる、山の平らに
ひらけた野原へと飛んでいきました。

Die Biene Maya120.jpg

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⑨『みつばちマーヤの冒険』ニバルと人間の戦い [『みつばちマーヤの冒険』]

第9章 ニバルと人間の戦い
☆ 9. Hannibals Kampf mit dem Menschen
作 Waldemar Bonsels 絵 Franziska Schenkel

ザトウムシのハンニバルは人間のおそろしさを語って聞かせました。
マーヤはまだ本当の恐ろしいことにぶつかったことがなく、希望に
燃えているので,ハンニバルの話を本当に理解することはできま
せんでした。ハンニバルは「本当の困難にぶつかったとき、
私の事を思い出すだろう」と言い残しフキの葉の下に消えました。

◇Huflattichblatt/ フキの葉


細長い草が揺れ、森をぬけるところの水路には、
背の高い黄色いハナショウブが咲いています。

◇Schwertlilie/ ハナショブ

Die Biene Maya120.jpg

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⑩『みつばちマーヤの冒険』に出てる植物 [『みつばちマーヤの冒険』]

第10章 夜の不思議/Zehntes Kapitel ☆10. Die Wunder der Nacht
作 Waldemar Bonsels  絵 Franziska Schenkel


◇die Wasserlillie/スイレン
小川の淵には早い流れに中に、
スイレンが月の明かりに照らされています。
うつむきかげんのスイレンは寝ているようです。

Die Biene Maya120.jpg
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⑪『みつばちマーヤの冒険』妖精の旅   [『みつばちマーヤの冒険』]

第11章 妖精の旅 ☆11. Die Elfenfahrt
作 Waldemar Bonsels  絵 Franziska Schenkel

11-kapitel.jpg

◆der Blumenelf 花の精
◆der Nachtfalter 蛾
◆der Tagesfalter 蝶
◆die Fledermaus コウモリ
◆das Glühkäferchen ホタル

◇Akazien アカ
◇Jasumin ジャスミンや
◇Geißblatt スイカズラが
◇Glockenblume ツリガネソウ
◇Ranke ツル

人間の目立たないようにツリガネソウを被った花の妖精と
マーヤはジャスミンやスイカズラが幾重にも茂った所に
ある、人間がいるあづまやにやってきました。

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⑫『みつばちマーヤの冒険』 ナナホシてんとう虫アロイス [『みつばちマーヤの冒険』]

第12章 ナナホシてんとう虫アロイス ☆ 12. Alois Siebenpunkt
作 Waldemar Bonsels  絵 Franziska Schenkel

◆der Siebenpunkt ナナホシテントウムシ
◆der MarieneKäfer テントウムシ
◆der Schmetterling チョウ

◇Brombeere キイチゴ
◇Kornfeld 麦畑
◇Kornblume ヤグルマギク
◇Mohn ケシ
◇Birke 白樺

マーヤは、畑のわきに立っている白樺の枝に止まり
金色に輝く陽のなかに、平和に穏やかに広がる麦畑を
眺めていました。穂の中にヤグルマギクやケシが 輝いています。
詩人と名乗るナナホシてんとう虫のアロイスはマーヤに
自作の詩を聞かせます。そして孤独は芸術家の誉れと
一人去っていきます。マーヤは金色に輝く麦畑に戻ると、
「目をつぶって聞くように」と、言われ聞いた詩よりも
ずっと心地よく感じました。

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kornblume2_edited-1.jpg

麦、ケシ、矢車菊を描いた
ドイツ製ステンドグラス-



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『みつばちマーヤの冒険』“DIE BIENE MAJA” [『みつばちマーヤの冒険』]

1)maja1953a.jpg
作 WALDEMAR BONSELS (*1880 /2/21 - † 1952/7/31)
絵 Anton M. Kolnberger (*1906 /2/21 - † 1976/10/10) 
出版 DEUTSCHE VERLAGS-ANSTALT
1953年に出版された“DIE BIENE MAJA”und ihnre Abendteuerが
ドイツから私の家に届きました。
928,000ー952,000 部出版されたこの本は
とても美しい本で、13枚のカラーの挿絵があります♪
この表紙には
*Biene:Maja * Rosenkäfer:Peppi *Blumenelf *Grashüpher
などが淡いタッチで明るい夜空の星と共にえがかれています。

『絵本で覚えるドイツ語セミにナー』

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1章『みつばちマーヤの冒険』マーヤ、生まれ故郷から飛び出す   [『みつばちマーヤの冒険』]

第1章 マーヤ、生まれ故郷から飛び出す
☆1. Majas erster Ausflug aus der Heimatstadt
作 WALDEMAR BONSELS 絵 Franziska Schenkel

1bienemajaersterausflug.jpg

小さなマーヤが生まれ、みつ房から出てきた時
手助けしてくれたのが、一番年を取った
ハチの世話役の女性で名はカッサントドラ。
巣では、とても人望がありました。
カッサンドラから教育をうけ、外へと飛び出して
行きました。
≫マーヤの飛んでいる下は、色とりどりの絵画が
変わって行きます。
ゆっくり少しづつ、のどかな村は光の中に移って行きます。
「太陽はすべて金でできている」と小さなハチは考えました。


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2章『みつばちマーヤの冒険』 ペピのバラの家 [『みつばちマーヤの冒険』]

第2章 ペピのバラの家   ☆2. Peppis Rosenhaus
作 WALDEMAR BONSELS  絵 Franziska Schenkel

2-rose250.jpg

*ペピ / Peppi : ハナムグリ
[独]der Rosenkäfer(Cetonia aurata) [英]rose chafer 

  お城のミツバチの巣から出たマーヤ。
外の世界はあまり素晴らしく、
巣に帰らず一晩過ごしました。
朝、ハナムグリのペピのバラの家に
やってきました。
  ボーっとなるほどの甘い香りです。
大きな赤い花にたどり着くと、
弧を描いた花びらの縁にようやくとまりました。
すると静かに転がる銀色に光る玉が現れました。
大きさはマーヤほどです。透明で、虹の七色に
きらめいています。マーヤは驚きましたが、
ひんやりした銀の玉に心うばわれました。
透明なボールは目の前を通り過ぎ、
葉の縁で傾き、陽の光にはじけ、草原へ落ちました。
美しい玉は、小さな真珠となって飛び散りました。
葉の中で元気よく、瑞々しく、きらめき、
震えるしずくは、茎へと落ちていきました。
灯火の中のダイヤモンドのようにキラキラ
していました。それは露が夜の間に花に
溜まってできた大きな水滴だとわかりました。

マーヤが飛び立つと、
ぺピの朝の歌が聞こえてきました。

  すべては金色に緑色に、
  あたたかくて夏のよう。
  バラが咲いている季節が
  ぼくは好き。
  故郷はどこかは知らないが、
  すばらしいのはここ。
  光がそそぐバラなか、
  ぼくは楽しく過ごしてる。
  こんなに幸せな所は
  ほかにはあまりない。
  バラが枯れて朽ちても、
  ぼくもそこに。


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3章『みつばちマーヤの冒険』森の湖 そして そこの住人 [『みつばちマーヤの冒険』]

第3章 森の湖 そして そこの住人   ☆3. Der Waldsee und seine Leute
作 WALDEMAR BONSELS  絵 Franziska Schenkel

3-250.jpg

*シュヌック / Schnuck : トンボ
[独]die Libelle(Orthetrum cancellatum)[英]dragonfly

Da sah sie plötzlich den blauen Himmel in unendlicher Tiefe
unter sich leuchten.

その時、彼女は突然、青い空が無限に下の方に深く、輝いているのを見ました。
彼女は最初は驚き、高く飛び過ぎて空で迷ってしまったと思いました。
でも地中の空の周りに木が映っていたので、それは大きくて静かな湖水
と気づきました。

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4章『みつばちマーヤの冒険』 イフィ と クルト [『みつばちマーヤの冒険』]

4章 イフィ と クルト ☆ 4. IFFI UND KURT
作 WALDEMAR BONSELS  絵 Franziska Schenkel

4-iffiundkurt250.jpg

*クルト / Kurt : センチコガネ
[独] der Mistkäfer(Anoplotrupes stercorosus) [英]dor beetle
*イフィ / Iffi : コウロギ
[独] die Grille(Gryllus campestris) [cricket] 

しばらく経ったある朝、小さなマーヤが青いツリガネソウの花の中で目覚めると
ひそやかなザワめく気配が漂っていました。人目を忍んだ小さなぶつかり合い
にあったように、花が動揺したように感じました。花の広がったところから
しっとりとした草と土のにおいが入ってきました。
それはとてもひんやりしていました。


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